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オミクロン株

オミクロン株はどんな特徴をもつウイルスなのか。

 世界保健機関(WHO)はこれまでの調査から「過去の変異株よりも、一度コロナにかかった人が再感染しやすかったり、急速に広がったりしやすい可能性がある」とする。

 欧州疾病予防管理センター(ECDC)の資料などによると、オミクロン株はアルファ株やベータ株などの変異株で確認された遺伝子の特徴がいくつもある。これまでの変異株よりも感染力が高く、一度かかった人やワクチンを打った人で備わった免疫をすり抜けて感染が広がってしまう心配がある。

 南アフリカではこの夏以降、デルタ株が蔓延(まんえん)してきた。まだデルタ株が残っている状況で、オミクロン株が置き換わる形で急速に広がっていることも、感染力の高さを示しているのではないかとの懸念につながっている。

 欧州では現在、デルタ株による感染拡大が深刻だ。ウイルスが広がりやすい冬を迎え、さらに感染力の高い変異株が加わるかもしれない。そんな状況から、ECDCは現状の危険性のレベルを「高い、または非常に高い」とした。

 しかし、まだわかっていないことも多い。

 南アフリカなどでのオミクロン株の広がりは、一部の地域で例外的に起きている可能性も残っており、現段階では「デルタ株よりも感染力が高い」と断定することまではできない。

 現在のワクチンが本当に効きにくいのかどうか、試験管内での実験を含めてさらに調べる必要があり、その作業に「あと2~3週間かかる」(ECDC)。

 南アからの報告では、この変異株による感染者の中には無症状の人もいるという。いまのところ、患者の重症化をとくに引き起こしやすいといった指摘はみられていない。

 東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授(ウイルス学)は、「どんな変異が起こっているのか、どれだけ患者が出ているかといった詳しい情報が現状では少なすぎる。いまの段階で、どれほど警戒すべきか評価するのは難しい」と話す。

 一方、ロイター通信によると、米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックはすでに変異株の研究を開始。必要となれば、新たなワクチンを約100日で出荷できる見込みだとしている。米バイオ企業モデルナも同様にワクチン効果への影響を確認するとともに、今回の変異株に特化したワクチン開発も進める意向を示している。
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